ロイヤルスクエア枚方公園の写真

【児童発達支援管理責任者の採用は難しい?】放課後等デイサービス・児童発達支援事業での役割や平均年収についてもご紹介

放課後等デイサービス・児童発達支援事業では人員配置基準が定められており、安全かつ適切なサービスを提供するためにも守らなければいけません。

その中で現場をリードする重要なポストが「児童発達支援管理責任者」です。児童発達支援管理責任者はサービス全体の管理を担っていますが、児童指導員・保育士よりも採用が難しいと言われています。採用が難航している事業所も多いでしょう。

そこで本記事では、児童発達支援管理責任者の採用が難しいと言われている理由やおすすめの採用方法を詳しく解説します。児童発達支援管理責任者の資格の概要についても紹介するのでぜひ参考にしてください。



この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?

  • 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
  • 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
  • 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
  • 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」

すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。

放課後等デイサービスの競争に勝ち残る経営者セミナーとして、 『学習支援』を武器に<選ばれる放デイ経営>を目指してみませんか? セミナー参加者限定で”学習教材「オンライン学習すらら」を2週間”無料”で利用できる体験IDもプレゼントしています!

すららネットのセミナー・資料請求はコチラ

児童発達支援管理責任者(児発管)とは

児童発達支援管理責任者は、放課後等デイサービス・児童発達支援事業で必ず1名以上の配置が義務付けられている専門職です。障がいがある子どもの支援計画の作成・保護者や学校などの関係機関との連携などを担う重要なポストで、「児発管」と呼ばれることもあります。

2012年の法改正までは、「サービス管理責任者」という職種が現在の児童発達支援管理責任者の役割を担っていましたが、障がいがある子どもに対する支援の強化を図るために児発管が新しく設置されました。

放課後等デイサービス・児童発達支援事業では児童発達支援管理責任者が重要

児童発達支援管理責任者には、その名の通りサービス管理の責任を担っている重要な役割があります。子どもの特性に合わせた個別の支援計画書の作成・保護者への相談援助・職員への技術指導など、多岐にわたる仕事を遂行しなければいけません。

そのため児童発達支援管理責任者には、要望を丁寧にヒアリングする力・ニーズを引き出す力・相談や悩みに対して適切にアドバイスする力などが欠かせないとされています。

「保護者が安心して大切な子供を預けられるか」「施設に通うことで成長できると納得してもらえるか」「利用する子どもが楽しく過ごすことができるか」など、サービスの質は児童発達支援管理者がカギを握っていると言えます。

児童発達支援管理責任者の採用は難しい?児童指導員等よりも難易度は高い

児童発達支援管理責任者の採用は、児童指導員・保育士と比較すると難しい傾向にあります。その要因の1つとして挙げられるのが、児童発達支援管理責任者になるための要件が難しく人材が少ないことです。エリアによっては全く応募がないこともあります。

また、児童発達支援管理責任者における要件をしっかりと満たしている人材を見つけた場合であっても、実務経歴証明書などの書類が準備できず指定申請できないこともあります

限られた人材の中から優れた児童発達支援管理責任者を見つけるためには、なるべく早い段階で募集を行い、余裕をもって人員を集めるようにしてください。

児童発達支援管理責任者の資格取得について

先ほどお伝えしましたが、児童発達支援管理責任者になるための要件は難しく、簡単に資格を取得することはできません。実務経験・研修のどちらもが必要になります。

ここでは、児童発達支援管理責任者の具体的な資格取得までの流れや要件について詳しくお伝えします。まずはここで紹介する内容について理解しておきましょう。

【児童発達支援管理責任者の資格取得について】

  • 児童発達支援管理責任者の資格取得までの流れ
  • 実務経験の要件
  • 基礎研修と実務研修の内容

児童発達支援管理責任者の資格取得までの流れ

児童発達支援管理責任者の資格を取得するまでの流れは大きく分けて以下の通りです。

  • ①実務経験の要件を満たす
  • ②基礎研修を受講する
  • ③OJT(On the Job Training)
  • ④実践研修を受講する
  • ⑤資格取得

主な流れは上記の5ステップで簡単そうに見えますが、資格取得までには最短でも5年以上はかかります。また、児童発達支援管理責任者になった後も5年ごとに更新研修を受講しなければいけません

実務経験の要件

児童発達支援管理責任者の資格を取得するために必要な実務経験は、3つのルートから選ぶことができます。まずはそれぞれのルートについてみていきましょう。

ルート1 相談支援業務5年以上(通算)
  • 相談支援事業
  • 福祉施設
  • 教育機関
  • 医療機関など
ルート2 直接支援業務5年以上(通算)
  • 福祉事業
  • 障がい者雇用施設
  • 医療機関など
ルート3

国家資格等が必要となる業務5年以上(通算)

  • 看護師
  • 保健師
  • PTなど

上記に加えて相談支援業務もしくは直接支援業務3年以上(通算)

ルート2の直接支援業務の場合、下記の資格を保有していない場合は5年ではなく8年以上の経験が必要となります

【直接支援業務において5年以上の実務経験で可能となる資格】

  • 児童指導員
  • 保育士
  • 社会福祉主事
  • 精神障がい者社会復帰施設指導員
  • 介護職員初任者研修以上

基礎研修と実践研修の内容

児童発達支援管理責任者になるための研修は、在籍している事業所を経由して受講の申し込みをします。研修は「基礎研修」「実践研修」の2種類があり、両方を修了しなければいけません。

受講の要件や研修のカリキュラムなどの主な内容は下記の通りですが、自治体などにより細かな規定が異なるケースもあります。研修を受講する場合は、まず事前に問い合わせて正しい情報をチェックしておきましょう。

基礎研修
  • 相談支援従事者初任者研修広義の一部:11.5時間
  • 児童発達支援管理責任者基礎研修の講義と演習:15時間
実践研修 児童発達支援管理責任者実践研修の講義と演習:14.5時間

基礎研修は上記の2つの研修があり、児童発達支援管理責任者の基本姿勢やサービス提供のプロセスなど基本的な研修となります。実践研修では、サービス提供だけでなく人材育成や地域との連携などについて学びます。

児童発達支援管理責任者の仕事内容

放課後等デイサービス・児童発達支援事業における児童発達支援管理責任者の主な業務は以下の通りです。

【児童発達支援管理責任者の仕事内容】

  • 個別支援計画の作成・見直し
  • 子どもや家族への相談業務
  • スタッフへの技術指導業務
  • 送迎業務
  • 管理者業務

児童発達支援管理責任者の主な業務として挙げられるのが、個別支援計画の作成・見直しです。利用者やその保護者、関連機関と密に連携を取って協力しつつ、1人1人に合わせた計画書の作成やサービス提供の実施を行っていきます。

また、同じ施設に在籍しているスタッフに対して、サービスの提供責任者として技術指導をすることも大切な業務です。さらに、事業所の管理者を兼任する場合は、見学者対応・収支管理・労務管理なども行わなければいけません。

児童発達支援管理責任者の平均年収

厚生労働省の「平成29年障害福祉サービス等経営実態調査結果」によると、放課後等デイサービスに在籍している職員それぞれの平均年収は以下の通りです。

児童発達支援管理責任者 329万8,587円
保育士 271万6,548円
児童指導員 258万6,851円
機能訓練担当職員 265万1,681円

児童発達支援管理責任者は、保育士や児童指導員などと比較すると平均年収が高い傾向にあります。

つぎに、平成29年の児童発達支援管理責任者の平均年収と同年の日本の平均年収を比較してみましょう。

小売業・卸売業 約373万2,000円
サービス業 約347万8,000円
宿泊・飲食サービス 約252万8,000円
医療・福祉 約399万4,000円

引用:国税庁「平成29年分民間給与実態統計調査結果について

医療・福祉は約399万4,000円となっており、飲食サービスや小売業界以上の平均年収となっています。先ほどお伝えした児童発達支援管理責任者の平均年収は329万8,587円で、福祉業界全体と比較すると若干低い傾向となっていますが大きな差はみられません。

児童発達支援管理責任者は、資格取得の要件の難しさや施設内での重要なポストということもあり、日本の様々な業界のなかでは平均年収が高くなっているのが特徴です。

児童発達支援管理責任者に関するよくある質問

最後に児童発達支援管理責任者に関するよくある質問に回答します。

【児童発達支援管理責任者に関するよくある2つの質問】

  • 児童発達支援管理責任者の採用方法は?
  • 児童発達支援管理責任者に将来性はある?

これから児童発達支援管理責任者を目指したい方・開設する施設に新しく児発管を採用したいオーナーの方はぜひ参考にしてください。

児童発達支援管理責任者の採用方法は?

児童発達支援管理責任者の採用方法には主に5つです。

【児童発達支援管理責任者の主な採用方法】

  • 友人・知人・親族からの紹介
  • 就職や転職などのWebサイト
  • ハローワークに掲載されている求人
  • 求人雑誌
  • 就職や転職イベント

児童発達支援管理責任者の資格所有者は少ないため、1つの採用方法にこだわらず、さまざまなルートを活用しながら資格を有する方の目に留まるようにすることが重要です。

児童発達支援管理責任者に将来性はある?

児童発達支援管理責任者には大きな将来性があります。

厚生労働省が発表した「障害児通所支援の現状等について」によると、平成26年から令和元年までの間に障がい児サービスを利用する子どもの数は約2.3倍も増加しました。こうした施設の利用者は今後も増加していくと考えられています。

また、児童発達支援管理責任者は必ず1人は配置しなければいけない重要な役職ですが、資格保有者の数が少なく採用に苦労している施設も少なくありません。

上記の理由から、資格を持っていることで就職や転職に有利になることが期待できます

まとめ:児童発達支援管理責任者の採用は他の職種よりも難しい!余裕を持ったスケジュールで募集しよう

本記事では、放課後等デイサービス・児童発達支援事業における児童発達支援管理責任者の役割や採用の難しさについて解説しました。

児童発達支援管理責任者は資格を保有している方が少なく、児童指導員や保育士などよりも採用が難しいのが現状です。スムーズに開業をするためにも、なるべく早い段階で募集を行いましょう

児童発達支援管理責任者は、サービスを提供する責任者として非常に大切な役割を担っています。今まさに児童発達支援管理責任者を目指している方・新しく開設する施設に有資格者を採用したいと考えている方は、本記事でお伝えした情報をぜひ参考にしてください。



この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?

  • 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
  • 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
  • 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
  • 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」

すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。

放課後等デイサービスの競争に勝ち残る経営者セミナーとして、 『学習支援』を武器に<選ばれる放デイ経営>を目指してみませんか? セミナー参加者限定で”学習教材「オンライン学習すらら」を2週間”無料”で利用できる体験IDもプレゼントしています!

すららネットのセミナー・資料請求はコチラ