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【フリースクールの開業に必要な資格はある?】働くための資格や職員の給料を実際の求人から徹底解剖

不登校の子どもの居場所として注目を集めているフリースクールは、これから開業を目指そうとしている方も少なくありません。そこで気になるのが、開業や働くために必要となる資格です。

本記事では、そもそもフリースクールとはどのような存在なのか解説し、開業や働くために必要な資格を詳しく紹介します。

不登校の児童にとって、フリースクールは非常に大切な頼れる存在で、通う子どもだけではなく保護者に対するケアや安心感も欠かせません。本記事でお伝えする情報を参考に、フリースクールの開業について深く理解しておきましょう。



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フリースクールとは

フリースクールとは、何かしらの理由により学校に行けなくなってしまった子どもを対象とした教育施設で、NPO法人やボランティア団体などが運営している民間機関です。

不登校になる子どもはさまざまな事情を抱えており、中には障がいがある子どもも少なくありません。そうした不登校の子どものために、学習指導や色々な経験を提供し、復学を目指したり社会生活を行うための自立を促したりするためにフリースクールは存在しています。

フリースクールは少人数制での支援が基本的なスタイルですが、他にもさまざまなタイプがあり、子どもの希望や最終的な目標に合わせて適した種類を選ぶことが可能です。主なタイプは下記の表を確認してください。

自宅訪問型
  • 通学が難しい子どもに向けたタイプ
  • スタッフが自宅に訪問し子どもと交流することにより、
    無理なく外に出る機会を増やすスタイル
共同生活型
  • 寮などで複数の子どもと共同生活するタイプ
  • 学習に対するサポートだけではなく、基本的な生活における支援も提供する
専門家による支援型
  • 発達障がいや学習障がいなど、専門家によるサポートが必須の子ども向けのタイプ
  • 子ども一人ひとりに対して適切な支援を提供できる

フリースクールの仕事内容

フリースクールを開業するためには、実際の仕事内容について知っておく必要があります。具体的にどのようなことを行うのか、その主となる4つの仕事内容についてここで詳しくみていきましょう。

【フリースクールの主な仕事内容】

  • 子どもの居場所作り
  • 学習支援
  • 保護者への支援
  • 学校との連携

子どもの居場所作り

本記事でもお伝えしているとおり、フリースクールは不登校の子どもに居場所を提供するのが主な役割です。学校に行けず悩んでいる子どもに対して、安心できる存在となることが求められています。

不登校の子どもは、自己肯定感が低く自分に自信が持てないケースが少なくありません。色々な経験を積んだり寄り添ったサポートを提供することで、学校や家庭とは異なる安心できる居場所となるのがフリースクールです。

学習支援

フリースクールでは、学習支援も重要な仕事の1つです。学校のカリキュラムに沿って行う場合や、子ども一人ひとりの学力や理解度に合わせた学びなど、スクールごとに学習支援の方針は異なります。

学力の向上や在籍中の学校への復学を目的としているケースもあれば、受験や進学のための勉強など、目指すべきゴールがスクールごとに異なるのも大きな特徴の1つです。

また、使用する教材の選別・学習計画の立案・進路を決めるためのサポートなど、子どもの状況や目標により学習に関する仕事は多岐にわたります。

保護者への支援

フリースクールでは、子どもの保護者に対しての支援も大切です。

保護者は「なぜ学校に行けないのか」「いつ復学できるのか」「将来はどうなってしまうのか」など、数多くの悩みを抱えています。そうした保護者に対してのサポートを行うことも仕事の一環です。

子どもに関する悩みや心配事を聞いてアドバイスを提供したり、家庭における接し方や今後の目標に対して助言をしたりします。保護者を対象とした研修や交流会などを開催するフリースクールも少なくありません。

学校との連携

子どもが在籍している学校と連携を取ることで、スムーズな復学を実現したり適切な支援を提供したりできます。学習状況や出席日数など、子ども一人ひとりの情報を細かく共有することが大切です。

また、フリースクールへの通学は、学校の校長の判断により出席扱いにすることもできます。正しく連携を図ることが学校への復学やその後の進学・就職のためにも欠かせない重要なポイントです。

さらに、学校だけではなく塾や家庭教師などを利用している場合もしっかりと連携を取りましょう。効率よく学力の向上を目指すためにも、上手く連携を図れるようにしっかりと環境を整えてください。

フリースクールの開業に必要な資格

フリースクールの開業において、資格や免許の取得に義務はありません。無資格・無免許の方でも立ち上げることが可能です。

しかし、文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」には、推奨している体制が記されています。支援に対する基本的な考え方や、学校・教育委員会等の取り組みの充実などについて詳細な内容が明記されているため、ぜひチェックしてみてください。

支援の視点 学校への復学のみを目的とせず社会的な自立を目指す
不登校の理由に応じた働きかけや関わりの重要性 子どもを見守りつつ不登校になったきっかけなどに応じて適切な支援や働きかけを行う
家庭への支援 保護者と施設が課題意識を共有してともに取り組む信頼関係を構築する
不登校児童生徒に対する多様な教育機会の確保 不登校特例校・フリースクール・ICT活用の学習支援など多様な教育機関を確保する

引用:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)

フリースクールで働くために必要な資格

フリースクールで働くためにマストで必要となる資格はありません。しかし、フリースクールでは学習の支援・保護者や子どものカウンセリング等を行うため、何の資格や経験がない人材よりも、教員免許や心理療法士の資格などがあると優遇されやすいです。

ここからは、フリースクールで優遇される資格について紹介します。

【フリースクールで優遇されやすい資格5選】

  • 教員免許
  • 社会福祉資格
  • 不登校訪問支援カウンセラー資格
  • 引きこもり支援相談士資格
  • 児童発達支援士資格

それぞれの資格について詳しくみていきましょう。

教員免許

フリースクールでは、学習支援も重要な一つのサポート内容として組み込まれています。保護者の中には、勉強の遅れに対して悩みを抱えているケースも少なくありません。教員免許保有者が学習支援を行うことで、保護者からの安心感や信頼にも繋がります。

とくに、学校の授業と同じような教育プログラムを実施しているフリースクールや、復学することを最終目標としている場合、教員免許を有していると有利になる傾向にあるため、資格を活かして働くことが可能です。

社会福祉士資格

社会福祉士資格は、福祉・医療に関する相談援助に必要な専門知識があることを証明する国家資格です。

フリースクールでは、学校や勉強に限らず日常生活における悩みに対してアドバイスを行います。社会福祉士資格があれば、適切な相談援助ができ、子どもや保護者からも信頼を得ることが可能です。

フリースクールの方針などにより仕事は変化しますが、スクールソーシャルワーカーとして働く場合、その業務は主に下記のようになります。

【社会福祉士資格(スクールソーシャルワーカー)としての仕事内容】

  • 保護者・生徒・スタッフに対しての情報提供や相談支援
  • 子どもそれぞれが抱えている問題や置かれた環境に対する働きかけ
  • 関係機関との連携や調整
  • 職員への研修や教育

不登校訪問支援カウンセラー資格

不登校訪問支援カウンセラー資格は、一般財団法人日本能力開発推進協会が認定している民間資格です。カウンセリングのためのコミュニケーション能力に重きを置いており、受容・傾聴・共感のスキルを得て支援相手との信頼関係を構築する力をつけます。

フリースクールでは、不登校の子どもが自分らしい生き方を見つけるサポートをしたり、社会生活に馴染めるように支援したりします

不登校訪問支援カウンセラー資格は、指定の通信講座を受講して合格することで取得可能です。資格を取得しておけば、訪問カウンセラーとしての開業もでき、子ども一人ひとりに寄り添った支援を提供できるようになります。

引きこもり支援相談士資格

引きこもり支援相談士資格は、一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会が認定している民間資格です。「家族間だけでは解決が難しい」「第三者の支援が必要」という家庭に対し、引きこもりの当事者とその保護者に寄り添った支援を提供します。

フリースクールでは、引きこもりで家から出ない子どもに対しての悩みを相談する保護者も多くいます。また、「通いたいけれど自分では動けない」「外に出るのが怖い」と悩んでいる子どもも少なくありません。

引きこもり支援相談士資格を取得することにより、当事者の抱えている悩みや葛藤、その家族への深い理解力が身につきます。

児童発達支援士資格

児童発達支援士資格は、一般社団法人人間力認定協会が認定している民間資格で、発達障がいがある子どもに対して適切な支援を提供し、能力を引き出して将来的に自立できるように導くことが主な役割です。

不登校になった子どもの中には、障がいがあることが理由で学校に行けなくなったケースや、生きにくさを感じて引きこもりになったケースも珍しくありません。そうした子どもに対して寄り添った支援を提供するのが児童発達支援士です。

療育に特化したスキルを身につけることが主ですが、一般的な子育てに対しての知識も多く学べるため、スクールヘルパーとしても重宝される資格と言えます。

フリースクールに関するよくある質問

「資格がなくても開業できる」「優遇される資格がある」など、フリースクールにおける資格について紹介しましたが、実際の求人や給与に関することで疑問を抱えている方も多くいるのではないでしょうか。

最後に、フリースクールの求人に関連したよくある質問に回答します。

【フリースクールに関するよくある質問2選】

  • 実際の求人では資格について書いてある?
  • フリースクールの職員の給料は?

実際の求人では資格について書いてある?

保有する資格について書いてるものは数多く存在します。下記は実際の求人で募集されている資格の一部です。

【求人募集されている主な資格】

  • 大卒以上
  • 小学校教諭免許
  • 中学校教諭免許(専修・1種・2種)
  • 高等学校教諭免許(専修・1種)
  • 心理士資格取得者
  • 児童指導員任用資格

    とくに多いのが、教員免許保有者を募集している求人です。「体育の授業」「理科の授業」など、特定の学科における授業が行える先生を募集しているフリースクールも少なくありません。もちろん、資格や経験がない方の募集もあります。

    フリースクールの職員の給料は?

    実際の求人から算出すると、フリースクールの職員の給料は平均で約20万円から25万円ほどになります。しかし、パート・アルバイトとして募集していることも多くあり、その場合は月収ではなく時給での雇用となり、1時間1,200円から1,600円ほどが平均です。

    経験や業務内容などにより給与の変動があるので、詳しくは会社ごとに問い合わせたり面接時に質問してみてください。フリースクールによっては、最初はパートなどからスタートし、その後正社員として雇用形態が変化するケースもあります。

    まとめ:子どもの将来のための支援を提供するには知識や経験が必要!

    本記事では、フリースクールの立ち上げや就業で必要な資格について詳しく紹介しました。フリースクールの開業や就業では、必ず資格が必要ということではありません。資格がなくても従事することは可能です。

    しかし、フリースクールに通う子どもは何らかの事情を抱えていることが多く、専門的な知識やスキルがあることで適切な支援を提供できます

    保護者からの信頼を得て、安心して子どもを通わせることができる環境を整えるためにも、優遇される資格について把握し、可能な限り必要な知識を身につけておきましょう。



    この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?

    • 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
    • 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
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